キャットフードの原材料名を見ると、よく「ミートミール」等の表記がありますよね。
「ミートミール」なんて食材、人間用の食べ物では聞いたことがないし…
と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、「○○ミール」は”危険”とまではいかないものの、”安全”とも言い切れないのが事実です。
そこで、このページでは
- 「○○ミール」ってどんな食材?
- 「○○ミール」を食べると危険なの?
という点について詳しく解説していきます。
そもそも「○○ミール」ってなに?
キャットフードに使用されている「○○ミール」には、様々な種類があります。
キャットフードに使用される頻度の高い「○○ミール」は、
- ミートミール
- ミートボーンミール
- 家禽ミール
- チキンミール
- ポークミール
など。
「○○ミール」の○○が何かによって内容が変わるものの、”乾燥して粉状になっている”という部分は同じです。
そもそも豚や鶏などのお肉は、人間の食用として”市場に出回る部分”と”それ以外の部分”に分けられます。
そのうち”それ以外の部分”の中から使える部分を「レンダリング」してつくられたものが「○○ミール」です。
補足情報
レンダリングとは?
レンダリングとは、そのままの意味で言うと「脂肪を溶かし、精製して油脂にすること」です。
ペットフードの中で言う”レンダリング”とは、人間の食用として販売できない内臓や脂肪、骨を加熱処理し、「脂肪」と「その他の固形分」に分けること。
この内「その他の固形分」をすりつぶしてミール(粉)状にしたものが「○○ミール」と呼ばれ、ペットフードの原料になっています。
○○ミールの種類
先ほども言ったように、「○○ミール」の○○が何かによって内容が違ってきます。
今回は、キャットフードによく使われる主な「○○ミール」を一つずつ解説していきます!
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ミートミール(肉粉)
ミートミールは、簡単に言うと「肉粉」です。
ペットフードの栄養基準を定めているAFFCO(アフコ)の定義によると、ミートミールとは
血液、毛、ひづめ、獣皮、くず皮、糞尿、胃、第一胃(反芻動物の第一胃または食い戻し)を除く、哺乳動物の組織をレンダリング処理したもの
を言います。
表現が固くて難しいですが、要するに「血液、毛…」以外を加熱処理してミール状(粉状)にしたものが「ミートミール」です。
ミートミールは、あくまで“哺乳動物”ならOKなので、実際になんの動物が使用されているのかまでは特定できません。
またAFFCOでは、より適切な表記をするために、
- 豚のみを使用した場合…ポークミール
- 鶏のみを使用した場合…チキンミール
といったように、なるべく種類を特定させることとしています。
そのため、原材料名に「ミートミール」と書いてある場合には、複数の哺乳動物が混ざっている可能性が高いです。
ミートボーンミール(肉骨粉)
“ボーン(=骨)”という名前の通り、ミートボーンミールは直訳すると「肉骨粉」です。
AFFCOでは、ミートボーンミールを
血液、毛、ひづめ、獣皮、くず皮、糞尿、胃、第一胃(反芻動物の第一胃または食い戻し)を除く、骨を含む哺乳動物の組織をレンダリング処理したもの
と定義しています。
つまり、
- 骨が含まれていない肉粉➡ミートミール(肉粉)
- 骨が含まれている肉粉➡ミートボーンミール(肉骨粉)
ということになります。
ちなみに、「肉骨粉=狂牛病=危険」というイメージがありますが、日本では、ペットフードに牛の肉骨粉を使用することは禁じられています。
参考:「ペットフード原料としての動物由来物質の取扱いについて」(農林水産省)
家禽(かきん)ミール
家禽(かきん)とは、肉や卵、羽毛などを利用するために飼育されている鳥類の総称。
一般的には、ニワトリ・アヒル・七面鳥などが”家禽”と呼ばれています。
AFFCOの定義でいえば、家禽ミールは
骨の有無を問わない清潔な肉と皮をレンダリングして乾燥させたもの。羽毛、頭、足及び内臓は含まない家禽もしくは家禽の一部を使用したもの
を言います。
ミートミールの項目でもお話したように、AFFCOでは
- 鶏のみを使用…チキンミール
- 七面鳥のみを使用…ターキーミール
と、なるべく種類を特定して表記するようになっているので、「家禽ミール」と書かれている場合には複数の家禽類が混ざっている可能性が高いです。
チキンミール、ポークミール等
チキンミールやポークミールとは、○○ミールの中で、その動物が特定されているものを指します。
例えば、鶏(チキン)だけを使用したミールの場合は「チキンミール」。また、豚だけを使用したミールの場合は「ポークミール」という表記になります。
「家禽ミール」という大きい枠の中に”チキンミール”、「ミートミール」という大きい枠の中に”ポークミール”があるイメージです。
実際、○○ミールは危険なの?
「○○ミール」自体が、必ずしも危険とは言い切れません。
ただ、「○○ミール」と呼ばれる原材料の中には、“4Dミート”と呼ばれる粗悪な肉や内臓が使用されている可能性もあるため、安全とも言い切れないのが事実です。
実際、「さすがに人間用として売ることはできないから、粉にしてペットフードに混ぜちゃおう!」というのが「○○ミール」ですからね。
また、ミートミールが
血液、毛、ひづめ、獣皮、くず皮、糞尿、胃、第一胃(反芻動物の第一胃または食い戻し)を除く、哺乳動物の組織をレンダリング処理したもの
ということは、
- 血液
- 毛
- ひづめ
- 獣皮
- くず皮
- 糞尿
- 胃
- 第一胃
以外のものは入れることができるということ。
目玉などが入っていてもおかしくない…ということを考えると、個人的には「○○ミールが入ったフードはあげたくないなぁ」…というのが率直な感想です。
ちなみに、”4Dミート”については「4Dミートは危険?」という記事で詳しく書いているので、良かったら読んでみて下さいね!
「○○ミール」と記載されていないフードの方が安心
もし、あなたが
と思っているのであれば、「○○ミール」と記載されていないキャットフードを選ぶことをおすすめします。
やはり、「○○ミール」に4Dミート等の粗悪な肉が使用されている可能性が否定できない以上、私も「○○ミール」が含まれたキャットフードをおすすめすることはできません。
では、一体どんなキャットフードなら安心して与えることができるのでしょうか?
例えば、キャットフードを選ぶ上で一つの判断基準となるのが「ヒューマングレード」。
ヒューマングレードとは、すなわち“人間でも食べられる品質”であるということ。
そのため、「ヒューマングレードの原材料を使用」と書かれているキャットフードには、先ほど紹介したような“4Dミート”等が使用されている可能性がかなり低いです。
例えば「ファインペッツ キャットフード」というキャットフードは、「全ての原材料がヒューマングレード」という、原材料にかなりこだわったキャットフード。
「中国産の原材料を一切使用しない」など、キャットフードについてとても真面目に取り組んでいるメーカーで、個人的にも信頼しているキャットフードの一つです。
小粒で味も美味しいらしく、我が家のあずもち達も「ファインペッツ キャットフード」を気に入っています。
ちなみに、1.5kg入った通常サイズが初回限定で1,100円で購入できるので、気になる方はお早めに!※通常価格は3,772円
1.5㎏で1,100円だと、スーパーやディスカウントストアで売られているキャットフードとさほど変わらない価格なので、ぜひ初回限定価格でお得に試してみて下さいね!
「ファインペッツキャットフードを詳しく解説!」では、ファインペッツキャットフードをより詳しく紹介しているので、気になる方はこちらも読んでいただけると嬉しいです(*´ω`*)