猫ちゃんが毎日食べる食事は、基本的に
- ドライフード
- ウェットフード
の二種類があります。
ドライフードとウェットフード、どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあるので、目的や用途に合わせながら上手に使い分けることが大切です。
このページでは、そんなドライフードとウェットフードのメリット・デメリットの他、
という点について詳しく解説していきます♪
ドライフード・ウェットフード共に「総合栄養食」はある
そもそもキャットフードは、大まかに分けて
- 総合栄養食
- 間食(おやつ)
- 療法食
- その他(栄養補完食、カロリー補完食、サプリメント等)
の4種類があります。
そのうち「総合栄養食」は、ペットフード公正取引協議会によると、
猫が必要とする栄養基準を満たした、「毎日の主要な食事」として与えるためのフード。新鮮な水と一緒に与えるだけで、それぞれの成長段階における健康を維持することができるように、理想的な栄養素がバランスよく調製されています。
(引用元:「ペットフード公正取引協議会」
と定義されています。
簡単に言うと、「総合栄養食」と新鮮な水だけ与えていれば、特に問題なく生活できるということです。
逆に「総合栄養食」の表示がないキャットフードは、それだけだと猫ちゃんに必要な栄養が摂れない可能性が高いんです…。
ということで、毎日の食事としてあげるキャットフードは「総合栄養食」を選びましょう!
ドライフード・ウェットフードともに総合栄養食はあるので、総合栄養食と表記されているのであれば、どちらでも問題ありませんよ!
例えば、アイシア・ミャウミャウの「とりももほぐしみ味」は、総合栄養食のウェットフードです。
ドライフードのメリット
まず、ドライフードのメリットとして挙げられるのは、
- ウェットフードに比べて安い
- 置きっぱなしにしても腐りにくい
という二点です。
1,ウェットフードに比べて安い
まず一つ目のメリットは、ドライフードはウェットフードに比べて安いこと。
最近は原材料にこだわった”プレミアムキャットフード”も多く登場し、高価なドライフードも増えてきましたが、それでもウェットフードに比べるとドライフードの方が安いことが多いです。
例えば、毎日の食事としてウェットフードのみ、ドライフードのみを与えた場合の一日にかかる食事代はこんな感じになります。※どちらも5キロの猫ちゃんの場合
ミャウミャウ | カナガン | |
一日にあげる目安量 | 4.5袋 | 60g |
参考価格 | 64円(一袋)(※1) | 4,365円(1.5㎏/一袋)(※2) |
1日分の値段 | 約288円 | 約175円 |
(※1)…64円(一袋)は、「charm 楽天市場店」の価格を参考にしています。
(※2)…4,365円(1.5kg/一袋)は、「カナガン公式サイト」の価格を参考にしています。
ちなみに「カナガンキャットフード」は、キャットフードの中でも”かなり高級”と言われているキャットフード。
価格も、1.5㎏入りで4,356円(税込)と、ディスカウントストア等に売られているドライフードと比べるとかなりお高め。
ミャウミャウシリーズは正直、キャットフードの中でもお手頃価格のフードだと思うのですが、それでもドライフードと比べるとミャウミャウの方が高いんです。
それだけで、ウェットフードはいかに単価が高いかが分かりますね。
そのため、価格で比較するならドライフードの方が断然安いです。
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2,置きっぱなしにしても腐りにくい
また、ドライフードはウェットフードに比べ、置きっぱなしにしても腐りにくいというメリットがあります。
ウェットフードはその名の通り”水分を多く含んだフード”なので、お皿に置きっぱなしにしておくと腐りやすいです。
これは人間が食べる鯖缶やツナ缶と同じですね。開封してお皿に移したツナ缶を、一日中室内に放置するのは抵抗がありますよね…。
実際、先ほど紹介した「ミャウミャウ とりももほぐしみ」の裏面を読むと、
開封後は冷蔵庫で保管し、早めにお与えください。
との注意書きがあります。
それに対しドライフードは、ウェットフードに比べると劣化スピードも遅く、残した分はすぐに冷蔵庫へ…という手間もありません。
一日中家にいて、食べ残しをすぐに処理できるならいいですが、日中仕事をしていて、フードを一定時間出しっぱなしにしておく必要がある場合はドライフードの方が安心ですね。
もちろん、ドライフードは「ウェットフードに比べて腐りにくい」というだけで、”劣化しない”というわけではありません。
ドライフードを与える場合でも、メーカーごとに定められている賞味期限や保管方法はきちんと守るようにしましょう。
ドライフードのデメリット
ドライフードのデメリットは、やはり水分量が少ないこと。
例えば、先ほど紹介した二つのキャットフードの水分量を比べると、
カナガン | 7.0% |
---|---|
ミャウミャウ | 86.2%以下 |
というように、含まれる水分量は圧倒的にウェットフードの方が多いです。
なので、ドライフードをメインで与える場合は、一緒にしっかり水を飲ませることが必要となります。
この点、積極的に水を飲んでくれる猫ちゃんならいいですが、あまり水を飲まない猫ちゃんが多いのも事実…。
仮に、あまり水を飲まない猫ちゃんがドライフードだけを食べ続けた場合、水分摂取量が減ることで
- 腎臓病
- 尿石症
など、病気のリスクが高まります。
そのため、ドライフードを毎日の食事として与える場合には、猫ちゃんがどの位水を飲んでいるかを把握することが大切です。
ウェットフードのメリット
次に、ウェットフードのメリットとして主に挙げられるのは
- 嗜好性が強く、喜んで食べてくれる
- 水分量が多いので、水分補給ができる
の二点です。
1,嗜好性が強く、喜んで食べてくれる
まず、ウェットフード最大のメリットともいえるのが嗜好性の強さ。
我が家では、ウェットフードはたまにしかあげないので、ウェットフードをあげる時は我が家のあずもちのテンションが爆上げ…!
缶詰を棚から取り出した瞬間から、二人とも目をキラキラさせています。(笑)
ドライフードの中には、お肉やお魚の風味をなるべく残す工夫をしているフードもありますが、それでもやっぱりウェットフードの風味には勝てないようです。
そのため、
- 高齢でご飯を食べる元気がない猫ちゃん
- 夏バテで食欲がない猫ちゃん
など、なかなかご飯を上手く食べられない猫ちゃんの場合には、より嗜好性の強いウェットフードの方がおすすめです。
2,水分量が多いので、水分補給ができる
また、ウェットフードはドライフードに比べて水分量が多いという特徴があります。
そのため、水をあまり飲まない猫ちゃんでも、ウェットフードを食べることで自然と水分補給ができるのです。
これは、先ほど紹介した「ドライフードのデメリット」と被る内容になりますが、猫ちゃんの水分摂取量が少ないと
- 腎臓病
- 尿石症
など、病気のリスクが高まります。
そのため、普段水を飲む量が少ない猫ちゃんは特に、ウェットフードで水分を補ってあげることが大切です。
ウェットフードのデメリット
そんなメリットに対し、ウェットフードのデメリットとして考えられるのが
- 歯にくっつきやすい
- ドライフードを食べなくなる可能性がある
の二点です。
1,歯にくっつきやすい
まず、ウェットフードは水分量が多いことから、ドライフードに比べて歯にくっつきやすいという特徴があります。
猫ちゃんは歯を磨くという習慣がないので、歯にくっついたフードをそのままにしておくと、それが歯垢や歯石となり、結果として歯周病のリスクが高まります。
特に、3歳以上の猫ちゃんの約80%は歯周病とも言われており、歯周病を放置しておくと最終的に歯が抜け落ちてしまう可能性も…。
そのため、私達飼い主が積極的に歯のケアをしてあげることが大切です。
「猫ちゃんの歯磨き」というと大変なイメージがありますが、こんな風に指に巻いて簡単に歯磨きができる、ウェットティッシュタイプの猫用歯ブラシもありますよ。
我が家でも、こんな風に歯磨きをしています♪(ちょっと顔が嫌そうだけど…!笑)
「ウェットフードは、ドライフードに比べると歯にくっつきやすい」というだけで、決して「ドライフードなら歯周病にならない、なりにくい」というわけではありません。
ドライフードをメインにあげているご家庭でも、歯のケアは積極的に行うようにしましょう。
2,ドライフードを食べなくなる可能性がある
また、ウェットフードが猫ちゃん達に大人気ということから、ウェットフードばかりをあげているとドライフードを食べなくなる可能性があります。
というのも、先ほどもいったように、ウェットフードは食べ残しをすぐに冷蔵庫へ入れる必要があるため、部屋にウェットフードを置いてそのまま外出…というのはおすすめできません。
特にウェットフードは保存料を入れていないものが多いので、人間の缶詰同様「開けたらすぐ食べる」が基本です。
でも、仕事があったり用事があったり、どうしてもフードを置いたまま長時間お留守番させなきゃいけない時もありますよね。(もちろん、四六時中猫ちゃんと一緒にいれたらいいのですが…)
そんな時、
という子だったら、あなたが帰ってくるまで空腹に耐えているかもしれません。
と思うかもしれませんが、中にはこだわりが強い子もいるんですよ…。
特に我が家のおもちは、「嫌いなものは死んでも食べない主義」。
家に迎え入れた当初、私のチョイスしたフードが嫌いだったらしく、丸一日ご飯を食べてくれなかったのには焦りました…。
具合悪いのかな?とめちゃくちゃ心配したのですが、試しに違うフードにしたら普通に食べてくれたので、ただ単にそのフードが嫌いだったことが分かりました(笑)
なので、ウェットフードをメインであげる場合であっても、食へのこだわりが強い子は特に、その子の好きなドライフードも見つけておくことが大切です。
ドライフード+水、たまにウェットフードが理想的?
ここまで読んだ方の中には、
と疑問に思う方も多いと思います。
私も気になり、かかりつけの獣医師に相談してみたところ、
「もちろん、ウェットフードには水分補給ができるというメリットはあるけど、基本的には普通の水で水分補給してほしい。
ドライフード+水が基本で、たまにウェットフードやおやつ位がちょうどいい」
と言われたこともあり、我が家では
- 毎日…ドライフード+水
- 1週間~10日に1回…ウェットフード
- ご褒美…おやつ
というあげ方にしています。
この点、我が家のあずもちはこまめに水を飲むタイプなので、今のところ、このあげ方で特に問題はありません。
ただ、ドライフードとウェットフードの理想的な割合というのは、
- 室内の環境(暑い、寒い等)
- 猫ちゃんの水を飲む頻度・量
- 猫ちゃんの体調、体質
によって変わってくる部分なので、心配なら一度獣医師の先生に確認することをおすすめします。
あずもちのかかりつけの獣医師は”ドライフード+水派”でしたが、中には、「ウェットフード中心であげた方がいい」と考えている獣医師もいるので、こればっかりは先生の考え方によります(;´・ω・)
猫ちゃん好みのドライフードを見つけておこう
先ほども言ったように、例えウェットフードをメインであげるとしても、万が一の場合に備え、猫ちゃん好みのドライフードを見つけておくことが大切です。
ちなみに、我が家のあずもち達に色んなドライフードを食べてもらったところ、食べ付きの良さは
第1位 | カナガンキャットフード |
---|---|
第2位 | ファインペッツ |
第3位 | レガリエ |
というランキングになりました!
特に「カナガンキャットフード」は美味しそうなチキンの香りのおかげか、食へのこだわりが強い兄・おもちも気に入って食べてくれています。
「カナガンキャットフードの特徴・成分まとめ」という記事では、あずもちの食べっぷりだけではなく、カナガンキャットフードの原材料やおすすめポイントも書いているので、詳しく知りたい方はそちらも読んでみて下さいね!
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